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「はぁ…」
俺は襖が閉まったのを確認してから、ため息を着いた。
なんか厄介そうな兄弟が入ってきたな…。
しかも、あの弟がまた…。
頭の回転のいいやつは扱いにくいな全く…。
あぁ…頭いてっ。
「そんなに悩まなくていいだろう?歳。」
近藤さんが隣で笑っている。
「確かに…あいつらは悪い奴らじゃない。
だが、出身がわからないんだ。
…おい、山崎。」
「はい。」
山崎を呼ぶと目の前に現れた。
「あの兄弟の調査と監視を頼む。島田と協力してやってくれ。
頼んだぞ。」
「御意。」
山崎はすぐに姿を消した。
「歳…あいつらを信じてやってくれないか?あいつらの目はとても澄んでいて、汚れていなかったんだ。
絶対にいいやつらだ。」
近藤さんが悲しそうに言う。
でも…
「一応…念のためだ。
ごめんな、近藤さん。」
俺は近藤さんのためなら、なんだってする。少しでも疑う余地があるのなら…俺は手を抜くつもりはない…。
俺は…近藤さんのために
鬼になる…
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