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まだ太陽が昇っていない頃、俺は目を覚ました。
いつもの俺なら絶対寝ているが、なんてったって、腹が減った。
そういえば昨日の夜は何にも食べていなかったし。
隣を見ると守ではなく、一が寝ている。
改めて俺は、江戸時代にいることを実感した。
俺は静かに立ち上がり、布団を片付け、あらかじめ一に借りておいた袴に着替えた。
…一がちゃんと寝ていることを確認して。
俺は一の髪を結う紐で髪を一つに、一みたいに高い位置で束ねた。
俺の髪は真っ黒で、鎖骨に届くくらいまで伸ばしてした。
だからいつも低い位置で一つに束ねていた。
こっちの世界では紐っぽいのみたいだけど、さすがに結び方は知らないから、適当に結んだ。
ってか、平成ではポニーテールだよな。
そんなことを考えて苦笑いする。
俺は一を起こさないように、忍び足で静かに部屋から出た。
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