第三章

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「…はぁ。負けるなんて久しぶりですね。」 俺たちは勝負がついてすぐ、道場を出た。 やっと、朝食だ! あぁもう、嬉しくて目から涙が出て……こない! やっぱり、勝負に勝つっていいな。 テンション上がるし。 今なら、土方さんを呼び捨てで呼べるぜっ! …無理です。 まだ死にたくありません。はい。 「俺は結構楽しかったぜ。 久しぶりにこんな強い人と手合わせできてよかったよ。」 「最初断ったくせによく言うよ。」 俺と総司は笑った。 あれ?ちょっと敬語がはずれてるな。 慣れてきてくれたのか? すぐに、朝食のいい匂いがただよってきた。 「総司、早く行こう!」 そう言って、俺は走り出した。 「ちょっと待って下さいよ!」 また敬語ついてるし。 まぁ、これから少しずつ仲良くなれればいいな。 そう思っていたら、大広間に着いたみたいだった。
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