第三章

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大広間には、たくさんの数の食事が並んでいて、ほとんどの隊士が座っていた。 「ひろ兄!こっちおいでよ!」 声のした方を見ると守も座っていて、守の隣が空いていた。 「あぁ。そっち行くよ。」 俺は隊士たちに謝りながら合間を抜け、守の隣に座った。 右に守で左には一が座っていた。 「おはよう!一。」 「…おはよう。」 朝からテンション低っ! って、一だから仕方ないか。 いつもこんな感じなんだろうな。 「守もおはよう。」 「"も"って何さ!僕はついでなの?ひろ兄?」 守はそういうと頬を膨らませた。 …かわいいなぁ、こいつ。 「…大貴、変な顔してるぞ。」 一がつっこみだと…。 だが、俺は気にしない! 「守がついでなわけないだろ? おはよう!守。」 笑顔で言うと、守の表情もぱあっと明るくなり、 「うん!おはよう!ひろ兄!」 笑顔になった。 よかった、よかった。 各々、おしゃべりしていた時に一人の声が大広間に響いた。 「皆!静かにしてくれ!」
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