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綾貴は私に一通り仕事を教えて、みんなにお別れを言って帰った。 明日から行くみたいだから、今日は準備で忙しいらしい。 「玻瑠ちゃん」 「はい!?」 あたしはいきなり呼ばれたからびっくりして振り返ると蒼くんだった。 「今日からよろしくな」 「あ…うん。あたしなんかにできるかわかんないけど…頑張るね!」 「ありがとうな」 蒼くんは少し寂し気だった。 やっぱり綾貴がいなくなって寂しいんだろう。 なんだか 急に息苦しくなった気がした。 ここはとても窮屈。 ここにある全ての人や物に拒絶されているような気がした。
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