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「おはよう」
「岐嶋君、おはよう」
「これ書かんとアカンらしいねん。書くもん持っとる?」
岐嶋崚(きじま りょう)は軽快な関西弁を話しつつ、友久の机の上に一枚の紙を置きました。
「はい」
「そうそう、これで背中掻いたら持ちいいよね。ってちゃうわ! なんで孫の手やねん! ペンやペン」
「はい」
「そうそう、これはもろみとかつけたら美味しいよね、バリッ! ってちゃうわ! これはキュウリやて。ペンやペン」
「うわぁノリツッコミ、スゴい」
「感心する前にペンを貸してくれんか」
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