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「おはよう、ウサギ~!」
と急に現れた人影が、後ろから乃愛に抱きついてきました。
(ん? この感触は……)
乃愛は背中に当たる感覚にもしやと思いながら、首だけ振り向きました。
そこには既に女の子の顔があり、乃愛が顔を向けるのと同時に彼女の肩に自分の両手を回して、その唇を奪ったのです。
「!」
(僕のファーストキスがぁ)
乃愛は懸命に振りほどこうとしますが、彼女の力が無駄に強くなかなか離れません。
あまりのことに媛も澪も動けませんでした。
「ウサギ、可愛いねぇ」
やっと離れた女の子は、乃愛の顔を見つめながら言いました。
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