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―――入学してから早2ヶ月
『今日は待ちに待った席替えをしまーす』
……そーいえばそろそろだったな、席替え…
ナッポの近くがいいなー
なーんて考えながら
くじを引いた―――
―――6番、って前から2番目の席じゃん(T_T)
ナッポは―――
1番後ろの席!?
かなり離れたしー(泣)
隣は―――
一条光
って―――
『はい、じゃあ移動してー』
ガタガタガタガタ…
『これが新しい席かー、ん!?なんだ、後ろ変わってないぞー』
一同(笑)
『ホントだー、変わってねー』
一同(笑)
『まぁしばらくこの席でやっていくのでこれを機に、友達の新しい発見をたくさん見つけてくださーい♪』
『でわ、授業を終わりまーす』
………
一条光クン…
実は入学したときから
ずーっと気になってた。
非りあ充宣言したのに
気になってしょうがなかった。
好き
ではないのに…
光クンは2ヶ月しかたってないのに
学年では5本の指に入るくらい女子に人気があった。
部活は帰宅部、
にも関わらず運動神経抜群だった。
もちろん顔もイケイケ☆
学力は下から何番目の私よりはかーなーり上だけど
そこまでいい訳ではなかった。
でも私からしてみれば
完璧なイケイケ高校生だった。
好き
な訳じゃないのに
光クンの隣の席になれたのが
なんだか嬉しかった。
好きな訳じゃないのに…
―――自分のキモチに嘘をついていた
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