ホントのキモチ

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新しい席での生活が始まった――― なんだか緊張するな… 私はナッポや仲が良かった友達とも離れてしまった。 周りは話たことがない人ばかりだった。 『授業始めるぞー』 ガタガタガタガタ… 『起立、礼』 …『新しい席には慣れましたか??じゃあ、今の席の方がいいっていう人ー』 いきなりのいきなりの質問、 はーい(^∀^)/ 挙げよーと思った… 隣を見る… 挙げてない。 ――― なんか悔しかったから私も挙げなかった。 『あれ!?少ないなー、 じゃあ前の席の方がいいっていう人ー』 隣を見ると… 挙げていた。 …はーい(-_-)/ 前の席の方が断然いいでーす 早く席替えしたいわー 私は訳も分からずイライラしていた。 『やっぱ、前はやだよなー』 光クンの不満そーな声が聞こえた。 なんだか悲しかった。 そもそもあんな質問をする先生が悪い。 そんな人の気もしならい先生は 『こっちの方が多いんですねー。皆さん、これからです。』 …(怒)(怒) …これからか。。。 …あとどれくらいこの席なんだろう 先が思いやられる… ホントに前の席の方が良かったのかもしれない。 ―とあれこれ考えていたら… ポテっ――― あッ!!消しゴムがッ((((;゜Д゜))) 消しゴムを落としてしまった。 すぐに机の周辺を探した。 が、見つからない。 20秒くらい探しても見つからず、諦めようとしたその時――― …『イスの真下ッ!!』 ―――――声がした、 …隣から―――――――― 「えッ!?」 突然の声に驚いた私。 しかも、全く予想してなかった隣から… 『消・し・ゴ・ム、イスの真下にあるよ』 と言って私のイスを指さす光クン。 確かにイスの真下に消しゴムはあった。 「あ、ありがとッ」 テンパって「あ」が1つ余分に出てしまった。 『んッ☆』 光クンは笑顔で小さく礼をしてきた。 眩しい笑顔で… ―――この時、自分のキモチにやっと気づいた ホントのキモチに…
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