一方通行 ―片想い終了―

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楽しい高校生活。 そう長くはなかったみたい…… ―――席替えから3週間 光クンと私の後ろの席の杉浦康太クンの会話を聴いてしまった。 杉浦『光もすみにおけねーよなッ!!』 『なんだよッ…急に…』 杉浦『平城高校に彼女いるんだろ??』 康太クンはそう言って小指を出した。 『えぇぇぇぇぇぇ!!!』 周りの男子も聴いていたらしく驚いていた。 『バカ、声デケェーよ!!ってかおまえ、それどっから!?』 杉浦『平城のダチからッ☆それがかなり可愛いらしい!!!』 一同『いいなーーーー!!!』 ……カ・ノ・ジョ なんとなく予想していた。 確かに光クンはカノジョがいてもおかしくない。 逆にいないのが不思議だったくらいだ。 …“やっぱり” 彼女がいたら 当然結果は見えている。 この片想いは 絶対叶わない… 叶うわけがない…… ―――片想い、終了 私の片想いは結局一方通行。 高校初めての恋はこんなにもあっけなかった。 こんなにも こんなにも………
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