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その手紙を読みながら、
私は涙を止めることを忘れてしまったように、
幾粒もの涙を床に落とした。
二人は、こうなる未来を予想していたんだろうか?
自分たちが自分たちの気持ちを…伝えられなくなる未来を…
ううん…違う。
きっと、言葉にするのが難しいから、だから、書いておいたんだよね。
ちゃんと届いたよ。
ありがとう…
大切なものを見失う所だったよね…
私たちは、見えない何かで繋がっている。
だからこうして一緒に暮らしてきたんだ。
それが、たとえ、他の誰かに、
心無い人に
「他人」と括られても、
私たちは
「違う」と声を上げて言える。
誰にも誇れる家族のきずなを持っている。
世間がそれは戯言だと言ったとしても、
私はそれに立ち向かえるように、
強くなろう…
大好きなお兄ちゃんを守るために…
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