6人が本棚に入れています
本棚に追加
「紹介しよう。私がこの店の主、花笠カレンだ。
そして私の隣でモタモタと紅茶をついでいるのが
助手の久島聡だ。」
カレンが紹介しおわると
聡がすかさず
「カレン……その乱暴な紹介やめてよ…なんだよモタモタ紅茶をついでるって……」
と、独り言のように
愚痴をこぼしていた。
「で……あなた方が
私に持ってきた謎とは何か話してもらえるかな。」
聡の愚痴を軽くスルーして、カレンは客に問いかけた。
客の女は
こんな子供に話していいのかと迷いながらも、
話始めた。
「この前、私たちの家に
空き巣が入ったんですよ。
その犯人は捕まったんですけど……
犯人が証言している犯行時刻には、ここにいる夫は家にいたと言ってるんですよ。」
「私は仕事で家を出ていたので、
よくわからなくて、
なのであなたにどちらの言ってることが
正しいかを教えてほしくて…。」
ここまで言うと
女はチラッと、カレンを
見た。
「………クークー。」
カレンは静かな寝息を
たてていた。
最初のコメントを投稿しよう!