1人が本棚に入れています
本棚に追加
夏の思い出は幽かな香りを漂わす。
目が覚めると、どうしようもなく動きたくなくなる衝動に駆られる。
まるでこれから起こるであろうことを予知というか察知しているからこそなのだろうか。
と、何でもない一、少年のモノローグを添えておけば、これから始まる物語がどのような物語なのか想像がつくと思う。
分かりづらいだろう。
ならば、それでいい。
あえて言うならば、友達になんや分からぬ説明をされたときのような。
またはそれこそ、朝目を覚ましたときの気怠さにも似た感情を感じていただければ幸いだ。
────20XX年X月X日
前書き─著─紗夜泣心中────
最初のコメントを投稿しよう!