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あとは保育園に入るまでの記憶はありません。
妹と遊んだ記憶もありません。
母親が言うには 「いつも一人遊びをしていた。さみそうだった」と。全く人の言う事をきかない変わった子供だったようです。
今、思うのは他人との関わりが 下手なのは もうこの頃 出来上がっていたようです。
保育園へは、バスに乗って停留所から坂道を歩いて向かいます。
初めての日、しんちゃんと保育園への道を歩いていました。
しんちゃんは体が小さくて気持ちも小さく優しい子供でした。
ワタシが少し前を歩いていました。全く理由はわからないのですが イライラしたワタシは 何かを叫んでしんちゃんの顔を掻きむしりました。
しんちゃんは泣きました。
保育園に着いて、ワタシは先生から叱られました。
先生は「こうやって やられるのがどれだけ痛いか解るか」と ワタシの頬に爪をあてました。
その先生が怖くて、とても嫌で、人を恨むという気持ちがてきました。
しんちゃんには 今も時々顔を合わせる機会がありますが 怖くて あの時の事を聞く事はできません。
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