記憶

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[おやつ]は 干しいも、 栗 、道端にあった黄色い木いちご 。そして、田の脇に生えていた木にプルーンのような梨の実がなっていて、それは とてもとても美味しかったです。(その木は、今はありません。そこには木の根っこも ないですし、色んな場所へ行っても 見かけた事もありません。) 時々、おばあちゃんがくれる、四角いA4サイズ位の缶々に入った 白い芋飴のようなお菓子です。それを木づちで 割って かけらをくれます。沢山 食べたいのだけれど、少ししかくれません。 どんな時代だと思われますね。 でも[外]には 普通に[物]があったのです。 ワタシが知らなかっただけです。 2000gの 低体重児で生まれていたワタシは カロリーや栄養を取り込む事ができなかったのでしょう 本当に痩せっぽっちの子供でした。 母親が言うには、離乳食が始まった頃には、[何を口に入れても出してしまう困った子供]だったようです。
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