1章─天魔シェイド

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「覚醒してんのか?」 「……いや、まだ。」 「そうか……お前はアイリスをこっちに連れてきたいのか?」 「ああ。いいだろ?」 「いーよ、俺はな。好きにしろ。ほら早く行け!」 ルシファーはシェイドを追い払うような仕草をし、踵を返す。 「行ってきます」 「ああ。」 シェイドが空へとあがったのが気配でわかり、ルシファーは空を見上げる。 「……うまく覚醒すりゃいいけどな、アイリスが……。」 小さく呟くとだるそうに城の中へと消えていった。 .
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