1章─天魔シェイド

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綺麗な花や、美味しい木の実が豊富にある森を抜けると1人の女が花の中に座り噴水の枠に体を預け水を触っている。 「ウンディーネ!」 「え?シェイド!」 水色の髪が揺れ、それと同じ色の瞳がシェイドをとらえる。 「何してるの?」 「ミカエルに用事。でさ、ちょっと噴水見せてよ」 「……またアイリス?」 隣にしゃがむシェイドに眉を寄せるウンディーネ。 「そ。見せてよ。」 「……嫌って言ったらどうする?」 バシャバシャと水をかき混ぜながら呟く。
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