1章─天魔シェイド

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「さぁ?しらない。それより……変わらないね、あの顔立ち。」 ウンディーネは噴水を覗き込むのを止め、穂波をじっと見ているシェイドに話しかける。 「誰だよ、あいつ!!アイリスに触ってんじゃねぇ!!」 噴水に向かって聞こえるはずのない文句を言うシェイド。 そんなシェイドに深く息を吐くウンディーネ。 「昔からシェイドはアイリスしか見てない……」 その呟きはとても小さくシェイドには聞こえない。 「何を叫んでいるんだ?シェイド」 「ミカエル様!」 ウンディーネは立ち上がる。
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