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「何?」
「アイリスの事だ。」
「アイリス?あ、あの男!」
思い出し焦りシェイドは噴水を覗き込む。
そこにうつっているのはすでに授業を受けている穂波の姿。
「顔はあまり変わらないな。」
ミカエルが近寄り噴水の石垣に少し斜めになるように腰を下ろし足を組み水の中を覗く。
「ああ。でも目も髪も色が違う。髪の長さも違う。あの真っ白で綺麗な羽もない……けど生まれ変わったアイリスだ……」
「そうだな……」
チャプンと小さな音を立てシェイドは右手を水につける。
その衝撃で水は小さく波打ち穂波は消えただの水となった。
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