2章─18歳の誕生日

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「穂波、寝るの?」 「うん!」 Tシャツ、ハーフパンツというラフな格好で穂波は母親に向かってうなづく。 季節は夏。この格好でもクーラーがないと暑くて仕方がない。 「明日誕生日ね」 「18になるんだ!プレゼント楽しみにしてる!おやすみ!」 コップに冷たい麦茶を入れ軽い足取りで階段を上がり部屋のドアをあける。 穂波の部屋はシンプルとは言い難く物がごちゃごちゃと置いてある。 座椅子に腰掛け小さめの机にコップを置き携帯を開く。 時刻は23時49分。 穂波の誕生日まで後11分。
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