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穂波は慣れた手つきでリダイヤルから一樹の名を出し電話をかける。
「もしもし!」
笑みがこぼれ楽しげに話しだす。
その頃。
「ここか。」
ゆっくりと穂波の家の屋根に降り立つ鳥と羽を持つ男がいた。
「シェイド様、こちらにアイリス様が」
グレイヴはシェイドを見上げる。
暗い闇に溶け込む悪魔の羽と暗い闇に映える天使の羽。
バサリと羽を揺らし閉じ風に結んでいる髪が揺れる。
「覚醒はされたので?」
「いや。まだだ」
「驚かれるのでは!?」
一つしかない大きな目を瞬きさせびっくりしてシェイドを見上げる。
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