2章─18歳の誕生日

4/27
前へ
/179ページ
次へ
「驚くだろうな。グレイヴ時間は?」 「あ、まもなくです!」 「そうか。」 羽をひろげ羽ばたき浮かぶ。 「お前は帰れ。デューライトを頼む。」 「いや、私はシェイド様を見ているようにとルシファー様に…」 「親父にはオレが言ってやる。アイリスとの時間を邪魔するな。」 金色の目がグレイヴを捕らえる。 「……わかりました。では」 グレイヴは頭を下げると闇へと消えた。 「行くか。」 小さく笑みを浮かべるとシェイドは穂波の部屋の窓の前に降りる。 ベランダがないからシェイドはたえず羽を揺らしている。
/179ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加