2章─18歳の誕生日

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コツンと窓を叩く。 「あれ?あ、ううん、なんでもない!」 窓の音に気づく穂波だか窓の音などよくなる為気にもしない。 「うん!あ、ありがとう!」 穂波の声だけが窓から聞こえシェイドは眉を寄せる。 「……アイリス」 小さい声で穂波を呼ぶが一向に出てくる気配がない。 「一樹大好き!」 ぴくりと窓を叩こうとしたシェイドの手が止まる。 「一樹……?ああ、あいつか。」 再びシェイドは先程よりも強めに窓を叩く。
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