2章─18歳の誕生日

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「わっ!!風かな?」 穂波は首を傾げて窓へと近づきカーテンを開ける。 「え?……」 音を立て穂波の手から携帯が落ちる。 「アイリス」 窓越しに見つめ合う穂波とシェイド。 穂波は驚きのあまり叫ぶことを忘れ瞬きさえも出来ない。 「そのまま静かにしてろよ?なぁここ開けてよ、アイリス。」 ゆっくりと窓に近寄りシェイドは鍵を指さす。 「何もしない。ただ話がしたいんだ……」 シェイドに見つめられ穂波はゆっくりと窓の鍵をあけ、それを確認したシェイドは窓を開ける。 一気に夏独特な生暖かい風が部屋の中へと流れ込む。
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