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「うん。ある。誕生日おめでとう」
穂波は小さく頭を下げる。
「今日で18だろ?約束通り迎えにきたんだ」
「約束通りって……あたし今の今まであれは夢だと……」
「夢じゃないよ。なぁオレ見て何も思わねぇ?」
「あなたを見て?」
穂波はじっとシェイドを見つめる。
「……あなたは、人間じゃないの?」
怖いとは思わない自分を不思議に思いながらもシェイドの背中の物を指さす。
「そーだよ。オレは人間じゃない。天使と悪魔の羽を持つ次期魔界の王。天魔って呼ぶ奴もいる。」
「天、魔……名前はシェイド??」
穂波が記憶を呼び起こし名を呼ぶとシェイドの表情が変わった。
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