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「あ、あなたは何なの?あたしはアイリスじゃない。穂波よ?」
「違う。オレのアイリスだ。オレが400年の間待ちわびたアイリ……」
「違う!あたしはアイリスなんかじゃない!!」
生暖かい風にシェイドの髪が揺れる。
言葉を遮られ叫ばれたことに動揺したのかゆっくりと穂波の体から手を離す。
「あたしはアイリスじゃない……」
「まだ思い出さないのか?お前はあの時!!」
言葉を止め歯を食いしばる。
「また来るよ」
シェイドはそれ以上何も言わず立ち上がり羽を広げる。
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