2章─18歳の誕生日

12/27
前へ
/179ページ
次へ
「……夢じゃなかった。」 穂波は昼休憩教室で呟く。 手には白の羽。 朝起きて床に落ちているシェイドの羽を拾った穂波はそれを学校に持ってきていた。 「穂波!!」 「あ、理奈!」 慌てたように羽をポケットにしまうと穂波はジュースを手に持つ理奈に笑いかける。 「誕生日おめでとう!」 机の上に置かれた綺麗にラッピングされた箱。 「誕生日プレゼント!」 「ありがと!」 「ピアスだからね!」 箱を開ければシルバーの羽の形のピアス。
/179ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加