2章─18歳の誕生日

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「…羽?」 「うん。この前話聞いたし羽にしてみた」 理奈は開いている前の席に座りピアスを指さす。 「そっかぁ……嬉しい!」 ポケットの中の羽を思い出しながら穂波はピアスを付け替え理奈に見せる。 「いーじゃん!似合う」 「まぁね」 「穂波!」 「一樹?」 「あ、一樹じゃん」 穂波と理奈に近寄ってきたのは隣のクラスの一樹。 手には小さな箱を持っている。 「誕生日おめでと!あげるよ」 「ありがと!」 手に渡された箱のラッピングをゆっくりとはがし蓋を開ける。
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