2章─18歳の誕生日

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「可愛い!ネックレスだ!」 「ほんとだ」 理奈の言葉に続いて穂波が言い、それを手に取ると首につける。 ハートが2つついているネックレスが穂波の首もとで揺れる。 「気に入った?」 「うん!ありがとう!」 嬉しそうに笑う穂波に一樹はほっとする。 付き合って4ヶ月。 まだ一度も喧嘩などしたことがなく2人は仲がいい。 「いーなぁあたしも彼氏ほしー!」 理奈の切実な叫びに穂波達は苦笑いを浮かべる。 「作れば?理奈」 「簡単に言うじゃん一樹」 「まーな!じゃ俺戻るな。もーすぐ授業始まるから」 一樹は憎たらしい笑みを浮かべ穂波の頭を軽く撫でると自分のクラスへと帰って行った。 それを見て理奈と穂波は笑いあうとチャイムを確認して理奈は席へと戻った。
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