2章─18歳の誕生日

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「まだ覚醒しない。どうしてだ?」 「何かアイリスの覚醒を妨げてるものがあるんじゃない?」 「妨げてるもの?」 エイルとの言い合いに飽きたのかシャインがそう言いシェイドは首を傾げる。 「思い出したくないんじゃないの?」 「……エイル」 「し、失礼しました」 いつもより低い声で名を呼ばればっとシェイドを離す。 シャインと違いエイルはシェイドに敬語を使う。 時期魔界の王となるシェイドには当然だ。 「いや、気にすんな。しっかし、どーすっかな……」 「何が?」 「あいつ。」 シェイドは隣のクラスの一樹をまっすぐに指さす。
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