2章─18歳の誕生日

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「アイリス。思い出したか?」 夜、穂波の部屋へと来たシェイドは窓が開くやいなやそう言った。 「あたしは穂波だってば……それに何を思い出すの?」 空に浮いているシェイドを見て驚くことはなく肩を落とす。 「オレの事。そして自分の事」 「だから……」 がっくりと頭を下げる穂波を見てシェイドはふと耳に目を向ける。 「羽?」 「え?」 穂波が頭を上げるとシェイドは笑顔で自分の耳を指さす。 「あぁ、ピアス?友達がくれたの!」 貰ったときのことを思い出したのか穂波は小さくほほえむ。
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