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子供は鬼が帰ってくるまで屋敷の中を見て回りました。
大きな屋敷は中も広くそして綺麗でした。
子供は綺麗で寝床のある部屋を選び疲れたのかそのまま寝入ってしまいました。
夜も更けた頃。
子供は目を覚ましました。
お腹が空いたのです。
屋敷の中は至る所に蝋燭が置かれ灯がともり明るく怖くもありませんでした。
子供が屋敷の中でも一番広い部屋に入ると其処では囲炉裏に火をくべ魚を焼いたり沢山の果物や動物を置いて眠っているかのように座る鬼が目に入りました。
子供は鬼を起こさないように焼かれていい匂いのする魚を食べ始めました。
「美味しい……美味しい」
良く見ると子供は痩せ皮と骨だけでは無いのかと思えるほどでした。
子供は病にかかってからというもの、マトモな食事を取らせてもらっていなかったのです。
久し振りにお腹がいっぱいになるまで子供は魚や果物を食べ鬼が淹れてくれていたのか傍にあったお茶を飲みました。
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