『それって…スカウト?』

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マァ…何にせよ、除霊完了出来た。 スッキリしたので、帰りの車中の会話も弾む。 お袋:『あの巫女…一万円札見えてたな…』 俺:『完全な失明じゃ無いんだろ?』 お袋:『最後の言葉…アンタをスカウトしてた?』 俺:『俺にも、そう聞こえた…』 お袋:『どう?なってみたら?無職だし…』 俺:『…冗談だろ?…』 そもそも、あの手の商売は…俺には向いてない。 出来ないものは『出来ない』って言ちゃうし… 『演技』『演出』なんて、面倒以外の何物でもない。 能力だって、直接的なもので… 『千里眼』みたいなのや『霊の声を聞く』ってのも持ち合わせていない。 あまり『商売』には向いてないのだ。
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