『それって…スカウト?』

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『私…生まれついて、目が不自由で…』 (…今更生い立ち説明?) 『盲学校で読み書きを習い…奉公に出され…』 (…いつまで続くんだ?…) 『奉公先で、夢枕に観音様が立って…能力を授かりました。』 (あ?其方の方向ネ?…) イヤ…でも、やめて! 胡散臭さが倍増した。 なんなんだろう?…この『言葉』が醸し出す胡散臭さ… 経験によるものなのか? 夢枕に観音様が立っただの、明王様が立っただの、サイババが立っただの… こう言うヤツに限って、胡散臭いのが多い。 せっかく能力があるのに… この一言で、台無しだ。 本人は、信憑性を持たせる為に言ってると思うのだが… 黙って、 『生まれついて能力がありました。』 もしくは、 『物心ついた頃には、能力に目覚めました。』 でイイじゃん。 そっちの方が、信頼性が高い。 『観音様は、世の心の苦しみを持つ人を救いなさいと言われて…』 (だったら、観音様が直接救えばイイじゃん。) 『修行して、現在に至ります…』 (その結果が…この収拾つかない様な道具類?)
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