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ゲンはあの頃のドウに、戻すために。
生徒会室のドアを開けた。
中には、問題の生徒会長、大神ドウがいた。
「なんだ、ゲンか、例の作戦、思いついなか?」。
作戦内容は、もちろん、権力維持やごみ掃除のことである。 「へへ、権力維持の作戦なんて、思いちかねーよ。俺は話しがあってきたんだ」
「おもしろいことを言うな、ゲン、君はいつもそうだ。わかっよ、いつももったいぶるんだね」。
ドウは、不気味に笑 い、ながら喋った。
そして、ゲンも悟ったように、ニマっと笑った。
「人の頭の中見るなんて、趣味悪いぜ、会長さんよぉ、さらに、この、流行りのどや顔も」。
ゲンは友達に話しけるように、ふざけた口調で言った。
「フッ、どや顔とは失礼な、まあいい、俺、優しいから、頭の中だけの、話しだったら、許してやってもいいけど」。
ドウはゲンをあざ笑うかのように、言った。
ゲンは、少し間を、おいたあと、不真面目そうに、決心を固めたように。
「俺、生徒会やめて、生徒会ぶっ潰す」
その、瞬間、ゲンの長い戦いが、始まった。
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