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それでも私が懲りる事はなかった
機会があればいくらでも寝てみた、モデルのようなスタイルの娘、ぽっちゃりとした娘
結局、心が伴わなければ誰と寝ようが同じなのだと感じてしまう
それでも何度か行為を繰り返すと、身体が馴染んで、行為そのものには満足する事にも気がついた
ただ、飽きないでそうした付き合いを何度も繰り返す事は苦痛でもある
「ひとでなし!」「嘘つき!」「浮気者!」愚か者には容赦なく同じような言葉が投げかけられる
仕方が無い、心も身体も満足できるなんて…まして、その関係を長く続けるなんて無理だと思う
幾つかの仕事を転々として、繁華街に小さな飲み屋を開いた
もっとも資金の大半は、借り入れだったし、その保証人には同棲していた彼女のファンがなっていた
褒められたものではない、小さな店を彼女と二人で経営するよりも
彼女は、数時間高級なクラブで客の相手をする方が余程収入がある
そうして、小さな店は私だけの店になった
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