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「まだ、開いてるかな?」
誰も居なくなった店のドアが半分だけ開いて、香織が顔を覗かせる
「ああ、久しぶりだね。まだ営業中だよ」
「そう…じゃあ、お邪魔するね」
「いらっしゃいませ、何飲む?」
「店出してから初めてだよね、何でも良いからボトル入れて」
不思議だった。私が、たまたま手伝っていたクラブで香織も同棲中の彼女も働いてはいた
けれど、それほど言葉を交わした事もなかった。そんな彼女が一人で飲みに来るとは思ってもいなかったのだ
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