運動会!

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岩「な、なんだよ、私の顔をずっと見て。そ、それより早く降ろして!」 優「あ、わかった」 俺はゆっくりと、まさみを降ろす。 岩「そ、そういえば、何で急にやったんだ?」 優「やったって何を?」 岩「………お姫様抱っこを」 優「え?まさみがああやって撮りたかったんじゃなかったの?」 岩「………誰がそんなこと言ったんだ?」 優「一夏が『優希と写真を撮るなら、お姫様抱っこして欲しい』って言ってた」 すると、まさみはすぐさま一夏の元に行き、一夏にビンタの嵐をくらっていた。 俺は更衣室に行き、着替えた。 数分後、着替え終わったが終わり、まさみといっしょに帰った。 一夏は………気にしないことにした。 岩「……なぁ、優希」 優「何だまさみ?」 岩「優希はその……恥ずかしくないのか?」 優「何が?」 岩「その、あんな抱っこするの?」 優「んーー、確かに恥ずかしいけど、まさみみたいな、軽くて、可愛い人なら、やってもいいかな」 まさみが急に顔を赤くする。 優「どうしたのまさみ?熱でもあるの?」 岩「だ、大丈夫」 優「そうか?ならいいや。そういえば、明日休みじゃん」 岩「そうだね」 優「明日どこか行かない?」 岩「えっ!?」 優「いや、洋服買いに行こうと思ってな。だからまさみに選んでもらおうかなって?用事があるならいいけど」 岩「いや、行く!」 まさみが俺の顔の前で言う。 ちょっと恥ずかしい 優「わ、わかった。後、まさみ、顔近い」 すると、まさみはすぐに間合いを取る。 岩「わ、悪い。そ、それで何時にどこにする?」 優「じゃあ明日の10時に駅前でどう?」 岩「わ、わかった。じゃあまた明日な」 優「じゃな、まさみ」 まさみはニコニコしながら家に帰っていった。
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