『終わりの扉』

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いつからか願っていた 数えきれない悲しみのなかで 数えきれない苦しみのなかで 降り止まない雨に濡れながら 世界から彩が消えてしまえばいい この世界から音が消えてしまえばいい 手に入らないものなんて すべて枯れ果ててしまえばいい 失うわけじゃない はじめからもっていないのだから 悲しむことはない 私には何もいらないのだから あの時私がほしかったもの それは触れたら壊れてしまう砂の城 あの時私がほしかったもの それは触れたら壊してしまうキミの心… 17年間いろいろなものを捨ててきた。友達も家族もなにもかも。 そして今私は…『柊真白』を捨てようとしている。 この世界に私の居場所なんてないのだから。生きていく理由などないのだから。 そして私は今終わりの扉に手をかけた…
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