11人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな心配はよそについに奴はきた
柏木 龍一郎(カシワギ リュウイチロウ)
規模は小さいが世界相手にしているIT企業の社長だとか…
歳も宗ちゃんと同じくらい
そしてあからさまに俺を邪魔もの扱いする
「いらっしゃいませ…柏木様お待ちしておりました…こちらにどうぞ」
宗ちゃんめ…あんな笑顔で
ちくしょう…そこの席は死角が多いのに…
「…雪弥…お会計…お待ちしてる方がおられる」
『あ…申し訳ありません…ありがとうございました!またお越し下さい』
宗ちゃんに注意され我に帰った
慌てて会計待ちのお客様の対応する
いけない…奴の動きが気になる
「柏木様…お戯れがすぎますよ」
「宗一くんのお尻は触り心地がよくてね」
声に気づき宗ちゃんと奴の席をみれば
奴は宗ちゃんのお尻を撫でていた
ヤバい…ムカつく
でも奴はお得意様…お得意様…お得意様
何度も自分に言い聞かせる
そしてやっと奴は接待をすませ帰っていった
去り際に
「…雪弥くん…まだこの小料理屋にいたの?そろそろ板前になる修業に出たらどうだい?」
こんなことをいいながら…
余計なお世話だ変態ジジイめ…
最初のコメントを投稿しよう!