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彼女は僕に逢ったときすでに時間がなかった。
何故そうなったのか
何故彼女なのか
誰も知らない。
不治の病
「零点症」
彼女はいった。
爪先から徐々に凍っていく病気だと言っていた。死んでも腐ることがなく何時知んだのか分からないほど綺麗なままなのだという。
別名
「人形病」
とも言うらしい。彼女は遠い彼方を見ながら僕に話してくれた。
「ずっと一緒にいてあげれなくてごめんね」
何度も何度も僕に謝って綺麗な泪を僕に落とした。
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