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「……玄瑞か。直が挿されぬよう不要なぶつは切り落とす。何か……器具はあるか?」
ぶつって……それは男にとって凄く大事なものですよね?
そんな軽々しく切り落とす発言しちゃっていいのですか?
「それでしたら丁度いい。先日ですね、骨董品を扱う店で異国の器具を手に入れたのですよ。早速使ってみたかったので、その実験に使いましょうか」
玄瑞さん。
あなた、仏の顔をして相変わらずのりのりですね?
止めても無駄だと知っているし、晋作さんの男の象徴になんてどうなろうが興味無いから……口を挟まないでおこう。
自分の中でそう決めていれば九一さんはうちから離れ、涼やかに整った顔で覗き込んできた。
「……直を犯そうとする輩は全て切り捨ててやる。……私のだけで十分だ」
「……」
何が?
とは聞けませぇぇぇん!!
もはやここまでくると核爆弾以上の威力がありますからね!!
見た目下ネタ発言をしなさそうな人が真顔で言えば、それ程の威力があるんだから!!
「晋作君のだけではもの足りませんから、ついでに桂さんのもちょんぎってあげましょうかね」
きゃぁぁぁ!!
小五郎さんにも仏の顔をした悪魔の魔の手がぁぁぁ!!!?
畳に顔をめり込ませたままの小五郎さんの髪の毛をむんずと、玄瑞さんは鷲掴みしましたよ!!
そして、反応が無いことから魂が体から逃げ出しちゃってる小五郎さんをずるずると引きずりながら部屋から出ていってしまった……。
「……では、処理してくる」
九一さんはそう言ってうちから離れると、晋作さんの片足を掴み、小五郎さんのように引きずり部屋から出ていったけど。
「い、いってらっしゃい……ませ」
もうそんな言葉しか言えません……。
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