別嬪さんは強運の持ち主でした!!

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んー……何か頭上から閻魔様の御告げのようなものが聞こえた気がしたけれど、きっと気のせいだよね? 悪寒を感じさせる黒いオーラが辺りを漂っている感じがするのも、気のせいだよね? うん。 きっと気のせい気のせい!! そう自己完結……というか、自己暗示をかけると、まずはうちの胸の上に置かれた松助さんの手をどうにかするべく、松助さんを睨み付けるのだが。 「松助。キミは俺の断りなく何を触っているわけ? その手は不要だよね? というか邪魔極まりないから」 松助さんの背後にどす黒いオーラを纏い、死神を彷彿させるような恐ろしい笑顔を浮かべた吉田稔麿が降臨してるぅぅぅ!!!? 松助さんはどうやら先生の存在に気づいているようだが、呪いでもかけられてしまったのか、顔を真っ青にさせて動かない。 そんな松助さんの首根っこを 「反応しないとはいい度胸だね」 死神が掴みましたぁぁぁ!! 「おおい!! これは事故なんだよ!! 触りたくて触ったわけでもねぇし、こんな男女に興味なんてねぇっつうの!!」 「そうだとしても、俺の目の届かない範囲で摘まみ食いは癪だね。それに手出ししていいのは俺だけだと、決まってるから」 「だーかーらー!! 手ぇなんか出してねぇっつうの!!」 「煩い口も癪だね」 「俺の話を聞ぎゃぁぁぁ!!!!!!」 ……ああ。 殺人現場がここでも起きてしまった……。 新たな被害者は松助さんであり、どうやらどこにも平和な場所は無いようです……。 仰向けになったまま手を組んで、断末魔をBGMにし、天に祈りを捧げましたよ。 そうしてしばらく経てば 「いつまでそんな格好をしてる気?」 死神が藍川直をロックオンんんん!!!!
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