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「抜け駆けはあかん!! これうちが作ったん。召し上がって下さいまし」
「私のが美味しいですから!! むしろ私の体を……味わってみません?」
「抜け駆け!? 私のが凄いですからね!! 近所で床上手と褒められる私の技……試しません?」
「うちはどんな要求でも応えますえ!! 前からでも後ろから」
「うわぁぁぁ!!!! 規制規制規制ぃぃぃ!!」
今昼間ぁぁぁ!!
そしてここは店内ぃぃぃ!!
この店の子達可愛い顔して十八禁丸出し用語を口にしちゃ駄目だろぉぉぉ!?
甘味を食す店だというのにある意味甘味を勧めてくる店員さん達に、手をばたつかせながら破廉恥用語を阻止!!
京の女子は慎みあるって聞いたけど、飢えた肉食獣ばっかじゃないですか!!
「なんやこの子?」
「女子? にしては貧相な体してるし」
「馴れ馴れしくこの方と相席しないでくれる!?」
ぎゃふぅっ!?
肉食獣の恐ろしい目がうちを捉えてしまった!?
マジで飢えているようなギラギラと輝く剣呑なつり上がった目を向けられ、思わずびくっとしてしまった。
「あんたこのお方の女気取り?」
「笑わせないでや。どうせ勝手につきまとっとるだけやろ?」
「迷惑だわ!! あんたみたいな女子らしくない女子にこの方には不釣り合いなのよ!!」
いやいや!!
先生の女だとかつきまとうだとか、恐れ多くてそんなわけ決してないのですが!!
それに女子らしくない女子って……何気に暴言だよね!?
てか客にこの態度、最高に失礼じゃないの!?
店の教育がなっとらぁぁぁん!!
……と、怒鳴りたいのは山々だったけど、店員さん達の迫力に気圧され完全にびびってしまい。
店から追い出されてしまった。
……勿論うちだけ。
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