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美菜「ねぇ、裕佳。
せっかく同じグループになれたんだから佐久間くんと一緒にむしれば?」
さっきまでさぼっていた美菜は動き始めた。
「無理だって!」
第一、私は男子が苦手である。
高校入学してから、男子と話すのにすごく緊張するタイプになっていた。
ちょっとした会話でも普段出してる声より高くなったり。
長い会話になると汗かいてきて、顔赤くなったり。
もちろん、彼氏いない歴は私の年齢である。
そんな平凡な私を好む佐久間くんの気が知れない。
…けれど、今まで異性に好かれるなんてことは稀少だった私には嬉しいのである。
しかし、やはり話すとなると別である。
お互い敬語を使うことで、確かに緊張は普段よりしなくなるが、それでもなお耐えられない。
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