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「You Win!!!」
いやー。やっぱ俺すげえ。これで20連勝。
なんかゲーム機が俺の勝利を伝える声にも嬉しさがこみ上げてるよね。
「うわ! こいつやばくね!? さすがに引くわ。もう帰ろうぜ」
ふん、雑魚どもが。
時代は変わったんだ。オールドタイプは失せろ。
対戦相手が居なくなったことにより、俺は辺りを見渡した。
ゾンビ撃ちまくってるガキ。
大人の階段登ろうと、見よう見まねでスロットしてるガキ。
小学生のくせに競馬やってるガキ。
ホッケーで遊んでる魚人みたいな男と茶髪のきょぬう。
UFOキャッチャーをする、え? マジこいつUFOキャッチャーの神に嫌われてるでしょ、と思わせるセンスの無さが光る高校生共。
ホッケーで、ああ! 届かない~! と、前屈みになりきょぬうをちらつかせる茶髪女。
揺れるきょぬう。
ちらつかせるきょぬう。
きょぬう。
きょぬう。
きょぬう。
「ねえ、たっちゃん~。あの人さっきからずっと私の胸みてるぅ~」
「んだとコラー! おいテメー! そこ動くんじゃねえぞ!」
やべ。
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