〓第二章〓

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胸がドキドキする。 彼が出るまで電話のコールを聞きながら 私は緊張していた。 『はい。もしもし…』 『あ…あの…〇〇です』 『えっ!?ホントに!!いや!すごく嬉しい!』 『連絡しようか迷ったので…あの私.結婚してるんです』 『ああ…知ってますょ。左手に指輪はめてたから』 『えっ……あ……知ってたんですか……でも』 『突然.メモなんて渡してしまい.すみません。貴女が…』 『え……?』 『いえ……貴女があの店に勤めるようになって…初めて貴方を見た時から…その…何て言うか…とても綺麗な女性ヒトだなって……で.食事でも…て思って』 『……そうなんですか(笑)』 『旦那さんもいるから.あまり無理は言えませんが……一度軽く食事しに行って貰えませんか?』 『……どうしようかしら』 『お願いします』 『……わかりました。私が結婚しているコトを承知して下さってるなら』 『ありがとぅ!!じゃあ.早速ですが………』 そう言うと ステーキとお酒の美味しいお店があると 4日後の土曜日の夕方から 食事に行く約束をして 待ち合わせ場所を決めた。 これが 全ての始まりだった――
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