〓第二章〓

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食事が終わってから カラオケに行った。 彼はとても歌が上手く 私が好きだと言う曲を 何曲も歌い聴かせてくれた。 気が付くと 終電ギリギリの時刻だった。 家に電話しなきゃ きっと心配してる。 『大丈夫?連絡ないから心配したょ』 いつもの優しい旦那の声が聞こえた。 『ごめんなさい。………電車が間に合いそうにないから……今夜は帰れないかも…』 『まだ何処か店にいるの?』 『そうなの。カラオケBOXに来てて…』 『外じゃないなら.まだ安心かな。わかった。じゃあ.始発動き始めたら帰っておいで…ね?』 『わかった。ありがとぅ』 『気を付けるんだょ。あとあまり飲み過ぎないようにね(笑)』 『はい…(笑)』 電話を終え. 彼の待つ個室に戻った。 『……旦那さん.怒ってた?大丈夫?』 『…大丈夫』 『朝まで………今夜は一緒にいれるかな…』 『……はい…』 なぜ.あんな大胆な事が出来たのか 今でも私は不思議で仕方がない。 あんなに愛してた旦那を あんな風に裏切ることが出来るなんて 自分でも不思議だった。
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