第0話 突然何を言いだすのか。

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鳥が一羽、私の頭上を通り過ぎた。 学校で立ち入り禁止の屋上に、私は居た。 いつも日陰で本を読んでいるのだ。 そこでは、私1人しかいなくて、とても落ち着くのだった。 風が優しく通り抜ける度に、私の黒くて長い髪がなびく。 この穏やかな雰囲気が、私は大好きだった。 だから、何度か授業をサボって1時間か2時間くらい本を読んでいたこともある。 それくらい、私のお気に入りの場所だった。
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