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だが最近、そんな私の穏やかな時間をぶち壊しにくるヤツがいる。
「中村さーんっ!」
今日もヤツが来た。
私は返事もせずに黙々と本を読み続けた。
「中村さん、今日は何の本読んでるのー?」
ヤツは私の前でしゃがみこみ、本を覗き込む。
チャラチャラした外見のヤツは、私の苦手な部類だった。
「あんたには関係ないでしょ。」
そう言ってヤツの顔も見ずに、覗き込むヤツの頭を手で押しのける。
「今日も冷たいなー、中村さん。」
楽しむようにケタケタ笑いながら、ヤツはいつもそう言う。
「てか中村さん、俺の名前呼んでよ。」
「…何で」
「だってその方が嬉しんだもん!」
「……」
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